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Team on Air

🗣 Agile Japan と今年の振り返り

2022/12/17 15:00

この記事の内容

こんにちは、Team on Air チームの @okamomo です。先月 11 月に開催された Agile Japan にスポンサーとして参加しました。その Agile Japan でアドベントカレンダーの記事を書く機会をいただいたので、Agile Japan の話も含め、Team on Air の(私視点での)今年の振り返りをさせていただこうと思います。

2022 年のチーム体制

今年前半のチームはデベロッパー 3 名でプロダクト開発を進めていきました。3 名ともスクラムチームでの開発にある程度慣れており、スプリントの進め方はチーム内で決めて、優先度の高いバックログからどんどん進めることができていたように思います。

これまではメンバー全員で開発していましたが、今年後半からはマーケティングに力をいれていくことになりました。とはいえ、マーケティングに明るいメンバーがいるわけでもなく、今のメンバーで 0 から学びながらすすめる事になりました。デベロッパー 3 名だった体制も、チームの 50% の力をマーケティングに使おうということで、

  • マーケティングと開発を半々で様子を見る、マルチプレイヤーなプロダクトオーナー
  • 100% 開発を続けるメンバー
  • ほぼ 100% でマーケティングを行う私

といった体制になりました。その後、12 月には開発メンバーが 1 名増え、プロダクト開発とマーケティングをバランス良く進める方法を模索しました。

マーケティングの振り返り

マーケティングの当面の目標は「実証実験中の Team on Air のユーザーを増やすこと」です。まずは「Team on Air を知ってもらうこと」を目標に、本を読んだりマーケティングを担当しているチーム外のメンバーにアドバイスをもらったりしながら、次のことを進めていきました。

困ったことと解決策

以上のことをプロダクト開発と平行して進める必要がありました。始めてすぐ困った点は以下のようなことです。

  1. 開発だけ行うメンバー、マーケティングだけ行うメンバーのように役割を分けると、開発メンバーはマーケティングの状況を把握できなかったり逆のことが起きたりしてチームメンバーが作業全体を把握できない
  2. マーケティングのタスクが何の価値に紐付いたものなのかが簡単に分からない
  3. マーケティングのタスク管理ボードとプロダクト開発管理ボードのボード間の優先度が分かりづらい

1 に関しては開発 100% メンバーやマーケティング 100% メンバーという役割を作らず、どちらにも少しずつ携わるようにして、どちらにもアンテナを張りながら進める形をとっています。2 に関してはプロダクト開発のバックログと同様にマーケティングも価値を基準にバックログを作るようにすることで解決しました。

ボードの管理

3 に関しては現在も試行錯誤を繰り返していますが、マーケティングもプロダクト開発も一つのボードで管理するようにしました。最初はマーケティングとプロダクト開発のバックログのレーンを別々に用意していましたが、そうすると例えば「マーケティングレーンで一番優先したい A というバックログとプロダクト開発で一番優先したい B というバックログでどっちを先に着手すべきなんだろう」とメンバーが各々考えることになり、どちらが疎かになったり早まったりバランスがとれないことがありました。そこで、スプリント中に確認するレーンはマーケティングもプロダクト開発も合わせて 1 つのレーンにし、上にあるバックログから見ていけば優先順位が分かるようにすることで、マーケティング、プロダクト開発合わせた優先順で進めることができています。

他の課題

ストーリーポイントはマーケティングとプロダクト開発でどうつけていくのか、スプリントに収まらないことが分かっているマーケティングのバックログはどう対応するのか…など、マーケティングとプロダクト開発のバックログを一緒に管理する上で試行錯誤したことは他にも様々ありますが、ここで書くには長くなってしまいますので、またどこかでお話できればと思います。

Agile Japan の振り返り

スポンサーとして参加させていただきました Agile Japan ですが、強く印象に残っているのは「開発以外の分野でもアジャイルを取り入れることはできる」ということです。以前参加したスクラムフェスでも取り上げられていた話題ですが、今回の Agile Japan では SiAgile Social Impact Agile の Co-founder であるロシオ・ブリセーニョ・ロペスさんの基調講演では政府の中で、株式会社ボーダレス・ジャパンの代表取締役副社長である鈴木雅剛さんの基調講演では貧困な農家の状況を解決する中でアジャイルを取り入れたということです。私には想像できていなかった領域でもアジャイルが有効である事例を聞くことができました。アジャイルの「小さく始める」ことの大事さを改めて感じ、マーケティングでもアジャイルを取り入れることはできるはずだと勇気ももらえたイベントになりました。

来年は

今年後半、マーケティングもプロダクト開発も一つのチームで進めてきました。日経新聞に取り上げていただいたり、ソフトウェアイノベーションシンポジウムで奨励賞をいただいたり、計画外のハッピーが起きることもありましたが、来年は計画外のことに頼りすぎず、自分たちの力で Team on Air を盛り上げていきたいと思っております。また、今後も課題を見つけたら仮説を立て試してみるサイクルを小さく早く続けていける年にしたいと考えております。

終わりに

そんな Team on Air チームですが、リモートワークで開発やマーケティングを進めながら Team on Air を聞いて他のメンバーの状況を把握しています。お読みくださった皆様も、もしよろしければ Team on Air を導入して、チームやメンバーの状況を「聞ける化」してみるのはいかがでしょうか。ただいま、絶賛ベータテスト中です。ダウンロードいただけると嬉しいです。